想い出の宝箱
「はぁーーーー」
翔太が思いっきりため息をついたので
驚いて顔をあげると
「俺はあの子と付き合うつもりだ。
だけど、
一生お前を守り続けるつもりだから
行きと帰りは一緒に帰ろう」
頭をポンポンと叩かれた
嬉しくてうれしくて
思わず顔がほころびそうになった
だけど、
翔太の守るべき人はこれからは私ではない
あの子なんだ・・わかっているけど
翔太が好きだからはなれたくない
そんな自分勝手な想いを表に出してしまった
「でも、毎日はやめよ?
1週間に2回程度にしよう?」
ダメだってわかっているけど
止まらなかった
「わかった」
私たちは歩き出した