想い出の宝箱




「翔太だいすき」




そう言って彩は俺に抱き着いた




懐かしいにおいがした






「・・・・思い出せない?」



「・・・・」

何かがよみがえる


前にも一度あった気がする



あの時は公園で

相手は彩・・・?

「なにこれ・・?」

彩は俺から離れて
笑った



「冗談だよー
アハハ翔太固まってるし!!

私元気になったから明日から
学校行くよ」


「あぁ、うん」


「よしっ!じゃあ、私帰るね」



元気よく立ち上がり
家へ彩は帰ろうとした




「待って」



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