想い出の宝箱




次に来たのは



あの公園



「翔太っ・・・走るの早いよ」



翔太は笑っている


いつもは何かぎこちないような笑顔だったり
最近は笑うことすらなかった



「ねぇ?どうしたのいきなり・・・」


私の質問に返事もしないで
またしゃべりだした





「俺のせいだよな・・・


あのときみたいに彩が笑わなくなって

本当は心配でしょうがなかった」





「ちょっと、翔太さっきから何?


思い出したの?」




でも、翔太は笑うだけで
何も答えてくれない


代わりに昔を再現する




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