想い出の宝箱
この日は翔太と
一緒に登下校する日だった
いつもどうり朝、
家の前で待っている
翔太に声をかけ
歩き始めた
たわいもない話をしていると
翔太が
「彩さ、彼氏作んないの?」
と聞いてきた
一瞬目の前の風景が
止まったように思えた
「えー?彼氏かぁ・・・
かんがえてなかったな」
「おいおい、女子高生が言う言葉か?」
「だってー好きな人いないんだもん」
「ふーん」
好きな人は翔太しかありえない
だから、彼氏なんて考えてなかった