想い出の宝箱



「あのさ、
マジで俺のこと
覚えてないわけ?」


「は?覚えてないって?」



意味が分からなかった


「はぁーーーーマジか・・・」



大きくため息をつき
こっちをまっすぐ見て



「俺だよ?中川侑吾」


「中川・・・侑吾?」




幼いころの記憶が
一気によみがえる


中川侑吾


ある年の夏休み侑吾は
私たちの街にいたんだ






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