想い出の宝箱



侑吾にそう言ってもらえて
少しだけ気分が晴れた



「だけど、
俺はもう彩への気持ちは
封印することにしたんだ
彩には広瀬っていう奴がいる。

付き合ってねぇけど
たぶん広瀬は
彩のことが好きだ、
それと、彩の気持ちも
少しずつあいつのほうへいってる」



侑吾は驚いた顔をして


「でも、彩はまだ
お前のこと好きだと思う

今日だって、お前の態度見てから
一言もしゃべらなかったし」




「え・・・」


やっぱり傷つけたか


だけど、
こうするしか
俺たちの進む道はない




「しょうがないよ」


と言って、公園の遊具などを
見ていると木で囲まれた道を

一人歩く彩がいた








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