想い出の宝箱
それから数分後
ずっと彩は公園の隅の
俺たちから遠いベンチに座って
空を見ていた
すると、広瀬が走ってきた
俺はさっき侑吾に
電話を掛けさせて広瀬に
「彩が泣いてるから、
慰めにこい」
と言わせた
彩を守ってくれる人をよんだ
「侑吾、帰るか」
「あぁ・・・行くか」
俺と侑吾は彩と
広瀬を置いて家へ帰った
侑吾は帰り道も
俺が彩をあきらめたことを
責めることはしなかった
だけど、何か考えているようだった