想い出の宝箱

自分の弱さ




彩side


泣き始めて
何分たっただろう



懐かしいこの公園に来たら
よけいに涙が止まらなくなった


だけど、ここから離れられない




そろそろ行くか、
と思ったとき




「彩・・・・?」



そこには息を切らして
私を見ている広瀬がいた




「なんで泣いてるの・・・?」




私は驚きのあまり
流れる涙をそのままにして

広瀬を見上げていた



いそいで涙をぬぐって



「大丈夫だよ・・・・」



と微笑むと私は広瀬の腕の中にいた






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