手のひら
手のなか
「彩織!!いくよ。」とあたしの手を引っ張るアキラ。いつもあたしを引っ張るアキラ。そんなアキラにあたしは甘えていたんだね・・・。
アキラはあたしの初恋の人で初めての彼氏。彼は特別かっこいいというわけでもないし、人気者でもないと思う。でも、あたしはみんなの知らないアキラを知っている。いつも強気であらっぽいけど、すごく優しい。単に優しいだけじゃなくて、人の為に泣いてくれる。人の為に自分を犠牲にしてしまう。そんな人。
あたしがアキラに恋をしたのは、あたしが入院した時のこと。元々あたしは体が弱くて、風邪をこじらせては病院に行っていた。そして学校を1ヶ月休まなければならなくなってしまった。入院して二週間たったある日、アキラがお花を持って一人でお見舞いに来てくれた。「よぉ。久しぶり。思ってたより元気そうだな。」とパイプ椅子に座りながら言った。「うん。大丈夫だよ。ありがとう!・・・ところで、一人でどうしたの?」と今感じている疑問を聞いた。男子が女子のお見舞いに一人でくるなんて、どう考えても変だ。特別仲がいいわけでもなく、恋人同士でもない。「いや、どうしたの?ってクラスメイトの見舞いに来ちゃダメ
アキラはあたしの初恋の人で初めての彼氏。彼は特別かっこいいというわけでもないし、人気者でもないと思う。でも、あたしはみんなの知らないアキラを知っている。いつも強気であらっぽいけど、すごく優しい。単に優しいだけじゃなくて、人の為に泣いてくれる。人の為に自分を犠牲にしてしまう。そんな人。
あたしがアキラに恋をしたのは、あたしが入院した時のこと。元々あたしは体が弱くて、風邪をこじらせては病院に行っていた。そして学校を1ヶ月休まなければならなくなってしまった。入院して二週間たったある日、アキラがお花を持って一人でお見舞いに来てくれた。「よぉ。久しぶり。思ってたより元気そうだな。」とパイプ椅子に座りながら言った。「うん。大丈夫だよ。ありがとう!・・・ところで、一人でどうしたの?」と今感じている疑問を聞いた。男子が女子のお見舞いに一人でくるなんて、どう考えても変だ。特別仲がいいわけでもなく、恋人同士でもない。「いや、どうしたの?ってクラスメイトの見舞いに来ちゃダメ