君色デイズ
「これだな。」

「これだなって…、景雅様?」

「うっせーな。ぴーぴーぴーぴー騒いでんじゃねぇよ。」


相変わらず勝手な…
呆然と立ち尽くすあたしを後目に、彼は何事もなかったように会計を済ませ、店を出る。いや、もうほんとに何だったのよ。



◆◆◆



ピンポーン、と鳴り響いたインターフォン。
お風呂からあがって髪を乾かしていた手を止め、とりあえず壁時計に視線をうつせば、時刻は11時をまわっていて。

こんな時間に、誰……?
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