君色デイズ
「受け取れません。」


いきなりプレゼントされる理由はわからないけれど、でも、気持ちはすごく嬉しい。

だけど、使用人の分際でお仕えする主人のご子息からプレゼントをいただくなんてこと、できるわけがない。


「遠慮はいらねーよ。」

「遠慮とかではなく、あたしは、」

「あー…、わかってる。使用人だから、とか言うんだろどうせ。そんなの俺には関係ねえよ。」


それをわかってるのに、どうして…。
口を噤んだあたしに景雅様は続ける。
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