君色デイズ
「お疲れ様ですー。」


一通りの業務を終え控え室に戻ると、中には佐知代さんがいて。何やら黙々と机に向かって作業をしているところだった。積み重ねられた封筒を見て、招待状か何かだと想像する。


「招待状、ですか?」

「そう。来月は景雅様のお誕生日だからね。」


封筒の1つを手に持ってみると、確かに景雅様の誕生日パーティーの招待状のようだ。でも、誕生日は来月なのにパーティーは来週ってどういうこと?
そしてあまりにも急すぎる。


「…?じゃあなんでパーティーは来週なんです?」


あたしの問いに、佐知代さんがあたしの方へと視線を向ける。
仕事、邪魔しちゃってるな。申し訳ない…。なんて思ってるあたしを気にすることなく、佐知代さんは口を開いた。
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