君色デイズ
どうしよう。どうしよう。
景雅様のバースデーパーティー当日、あんなふうに言われて落ち着けるわけがないあたしは朝から従業員控室の中を行ったり来たり繰り返してる。
景雅様に会ってしまったら最後、連れて行かれるに決まってる。いつもみたいに、“拒否権ナシ”とか言われちゃう。
でも、ダメ。あたしは自分の立場をわきまえなければ。
景雅様があんなふうに言って下さったからって、調子に乗って、使用人であることを忘れてはいけないのだ。
チクチクと痛む胸にはいつも通り気づかないふりをする。でもどうしよう。
どうやったら景雅様に連行されずに自分の仕事ができるだろう…
……逃げちゃおうか、いっそのこと。
うん、そうだ。逃げちゃおう。
景雅様のバースデーパーティー当日、あんなふうに言われて落ち着けるわけがないあたしは朝から従業員控室の中を行ったり来たり繰り返してる。
景雅様に会ってしまったら最後、連れて行かれるに決まってる。いつもみたいに、“拒否権ナシ”とか言われちゃう。
でも、ダメ。あたしは自分の立場をわきまえなければ。
景雅様があんなふうに言って下さったからって、調子に乗って、使用人であることを忘れてはいけないのだ。
チクチクと痛む胸にはいつも通り気づかないふりをする。でもどうしよう。
どうやったら景雅様に連行されずに自分の仕事ができるだろう…
……逃げちゃおうか、いっそのこと。
うん、そうだ。逃げちゃおう。