悪魔の手先

「やっぱもらった能力は同じか。」

桐崎が呟いた。

「あぁ、契約内容もリストも。」

佑亜も呟いた。


「、、、お前、今日まだリストのやつ誰も殺してねぇだろ?」
「お前だって。」

二人とも震えた。

「やるか?」

「やるしかねぇだろ!」

「でもさ、もし、、、」

桐崎が途中で言うのを躊躇した。

「なんだよ?」

「もし悪魔を殺したら本当解放されんのかな?」

「何言ってんだよ!んなこと、、、!?」

佑亜も躊躇した。

桐崎の涙が見えてしまったからだ。
< 15 / 32 >

この作品をシェア

pagetop