私の彼は20才の高校生

隣の席

さっきから数馬がこっちばかり見ている。



「あずみ何で外ばかり見てる?」



数馬の問いに答える気にはならなかった。



私は机に顔を伏せた。



授業中寝た事などなかった私だが、



今日はなんだか眠れそうだ。



数馬が又何か言ってる。



でも私は完全に眠ってしまったようだ。



一時間目が終わるチャイムが鳴る。



一時間目は夏目先生の国語だった。



夏目先生が、「授業中に森川が居眠りするなんて珍しいなぁ。」



その声にはっとして目が覚めた。



回りを見渡しびっくり顔の私に、



数馬が、「あずみ良く眠れたようだね。」と微笑んだ。



その優しい顔に私は一瞬見とれてしまった。




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