私の彼は20才の高校生
病室のドアがノックされ父と母が入って来た。



父が私のそばに来た。



「あずみ悪かった、京一の事は早く話して置くべきだった。」



私は聞きたくないと思った。



たけど、それじゃ駄目なんだよね。



数馬が病室から出ようとする。



私は数馬の手を握った。



目で行かないでそばにいてと訴えた。



数馬は、分かったと言い私のすぐそばにいてくれた。


父は自分の過去を話してくれた。



母と結婚する前に好きな人がいて、京一はその人との間に出来た子供。



京一の母親は亡くなり、京一は施設に預けられ、京一が5才の時父が引き取った。



法律上も間違いなく、京一の父親である事。



父の重い言葉が、一つ一つ私の胸に染み込んで来る。


現実から逃げたい。



だけど現実なんだ。



紛れもなく、京一と私は兄妹なのだ。



愛してはいけない人なんだ。




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