私の彼は20才の高校生
数馬が悪い訳でないのに私は当たりちらした。



美香が戻って来たのも分からず、



「数馬に何か私の気持ち分かんないよ。私がどれだけ京一を好きか。」



言うつもりのない言葉が出てしまう。



数馬が切なそうな顔をする。



今までずっと我慢していた思いが溢れだす。



もう涙が止まらない。



食堂の中がざわつく。



立つたままの私の手を数馬が握る。



「あずみ行くぞ!」



数馬は私の手を強引に引っぱり歩く。



痛いってば離してよ。



数馬に連れて来られたのは体育館の裏だった。




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