私の彼は20才の高校生

数馬の家

数馬の家は豪邸だった。



うちなんか比べものにならない。



駐車場には何台か外車が停まっていて、



大きな門をくぐると玄関までがかなり長い。



玄関にはお手伝いさんらしき人がいた。



私が挨拶をすると、数馬がこっち来てと手を引っ張る。



「今日なら母さんまだ日本にいるから。あずみの事紹介しょうと思ってさ。」



紹介って?彼女じゃないんだから。



数馬がお母さんを呼んでいる。



その声に答えて、部屋の中からとても綺麗な女の人が現れた。



数馬がその人のそばにいく。



そして数馬が、「俺の彼女のあずみ。」



その人は優しい微笑みを浮かべ私の所へ来た。



私は緊張してしまった。



でも私彼女じゃないし、どうしよう。



「あずみさん数馬の事よろしく。」



私嘘つけないし本当の事を言おうとしたら、



「数馬が二年かけて思い続けただけあるわ。素敵なお嬢さんね。」




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