私の彼は20才の高校生

佐伯ミキ

佐伯ミキの事務所に着いた。


大きなビルの五階にある。


数馬の後について歩いた。


エレベーターの中で緊張する私を、



数馬が抱き寄せた。



数馬の顔が近づく、私は数馬を見た。



ふいに数馬の唇が私の唇に触れる。



何?と思いながら、避けれない私。



私はそのまま目を閉じた。


なんだか落ち着けたから、嫌でなかった。



エレベーターが五階に着く。



数馬が私からそっと離れる。


私は自分から、数馬の手を握った。



「あずみ緊張してるんだろう? 俺がいるから大丈夫だからな。」



握られた手に力が入る。



私は数馬の言葉に頷き、事務所の中に入った。



思った以上に大きな事務所。



数馬が、「社長いるかな?」


「はい。さきほどからお待ちかねです。」



私たちは社長室に通された。




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