私の彼は20才の高校生
数馬の車に乗った。



まさか私までがこの家を離れるなんて、思ってもみなかった。



京一が出て行って、まだ2ヶ月しかたってないのに。


なんだろうこの気持ち。



京一の事忘れないといけないんだよね。



さっきまで、新しい事に頑張ってみようと思ったのに、



京一と言う名前を聞くと、私の中で何かが騒ぎだす。


落ち着いていられない。



熱い血が流れる感じがした。



「あずみ大丈夫か?どうした。」



運転席の数馬が私を見て心配そうな顔をする。



「数馬前見て運転してよ。危ないから。」



数馬には何でもお見通しだね。



「京一の事忘れろとは言わない。だけど現実を見るしかないんだよ。


京一はあずみの事は妹としか見れないんだから。」



分かってるよ。分かってるけど好きなんだもの。



そんな急に諦められないよ。



数馬に分からないように、涙を流した。




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