『愛してる』っていってよね


『沙依莉、食べてていいよ。

 俺が悪いの分かってる。でも、まだ帰れそうにないんだ』


『ぅ…ん。わか、…た。』

『…上司来たッ。本当にごめん、もう切るね。
 
 もう少しで一人じゃないから。ばいばい』



「プープー」
受話器から聞こえる音は寂しい


「そっかぁ!!もう食べ始めちゃおうっ♪」

明るく振る舞っても

優輔がいないと空回りしちゃうんだよ


冷めかけた料理を口に運ぶ



「うん☆美味しい~ッ!!」



冷めかけた料理だって


優輔と食べなきゃ美味しいはずないのに…



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