『愛してる』っていってよね
「まだ男の子か女の子か分からないのよ。
でもね、名前は『空』って決めてるの」
「空?」
「うん!!良い名前でしょ?絶対に男の子なんだよ。」
私の断言にぽかーんとしてる二人
「ちょっと、待って?優輔君に言ってないのに勝手に決めちゃっていいの?」
「優輔さんに言ってないの?」
伊乃がわかってくれたらいいな
今からの話すこと
「まだ言ってない。」
「…いいの?」
「私ね。優輔も好きだよ?けどね、伊乃も美月のこともスキなの。
このスキって天秤に計れないでしょ?それに…
私が選んだの親友に一番最初に報告したいって。」
「沙依莉…」
潤む伊乃の目