『愛してる』っていってよね



「まだ男の子か女の子か分からないのよ。

でもね、名前は『空』って決めてるの」



「空?」

「うん!!良い名前でしょ?絶対に男の子なんだよ。」



私の断言にぽかーんとしてる二人



「ちょっと、待って?優輔君に言ってないのに勝手に決めちゃっていいの?」

「優輔さんに言ってないの?」



伊乃がわかってくれたらいいな

今からの話すこと



「まだ言ってない。」

「…いいの?」



「私ね。優輔も好きだよ?けどね、伊乃も美月のこともスキなの。

このスキって天秤に計れないでしょ?それに…

私が選んだの親友に一番最初に報告したいって。」



「沙依莉…」

潤む伊乃の目



< 76 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop