空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜
「あっ…うん!」
わたしから誘っておいて、元気のよさにたじろぎながら、返事をした。
「俺、大。よろしく。小5や」
大?
やっぱり男の子?
いや、大ってあだ名かもしれないよ?
ボーイッシュになりたい子かも、しれないし?
わたしは、名前を聞いても、まだ
はっきり、男の子だって思えなかった。
それほど、かわいらしいんだもん。
「わたしは、小6になるよ?
東京からきたんだ。純って言います」
ちょっと緊張気味に、自己紹介した。
「へぇー、じゃあ、同い年や。なにする?」
ん?
じゃあ、大…さんも小6かな。
「山、行きたくて…」
「ええで!」
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