空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜
おばあちゃんは、いっつも謎めいた話をする。
家族が、興味なさげにしても、わたしは嫌いじゃなかった。
嘘か本当かなんて、まだわからない。
そこが楽しいのかもしれない。
「こたえたら、何かなる?」
わたしは、何度も聞いて答えがわかっている質問をした。
「かならずや、お助けくださるぞ」
おばあちゃんは、いつでも、強くうなずいて言った。
それを聞くと、不思議と安心した。
「山にあそびに行ってくる!」