夜獣-Stairway to the clown-
最終章:「来世で会おう」
昨日はすぐに寝たおかげか、すこぶる調子がいい。
窓から差し込む朝の日差しを受けながらベッドから起き上がる。
雪坂と共に探したものの見つからなかった。
この調子だといつ見つかるかはわからない。
今日は事件が起こったのだろうか。
時計を見れば急ぐ時間でもなく、テレビを悠々みれそうだ。
制服にさっさと着替えるとテレビを見るために一階へと降りる。
一階に下りれば行くところは決まっている。
階段近くの誰もいないリビングに入りテレビをつける。
朝は同じ内容のニュースばかりがやっていて面白みはないが、今はそれが気になる。
能力者に関係あることがやってないかチャンネルを変えてみるけどやっていない。
家に帰った後には何も起こらなかったらしい。
安堵の時間が訪れる。
「冷や汗かかせてくれるよな」
チャンネルを消そうとスイッチに手を伸ばすと、緊急のニュースが入ってくる。
「そんな、バカな」
額から本当に冷や汗がたれてくる。
昨日と同じ死体が見つかったという速報であり、記者が必死にそれを伝えている。
今度は人数が増え、三人分だそうだ。
身元の確認を急いでいることだが、何も分かりそうにも無い。
震える指で静かにTVを消すと、息が荒くなっていることに気づく。
「おいおい、それはやりすぎだろ」
自分の鼓動がどんどんと早くなっているのが分かり、心臓を胸の上から押さえた。
「誰がこんなことやるんだよ。尋常じゃないぞ」
ガンと机をグーで殴るが、痛いだけであった。
「机が痛むからやめなよ」
後ろにはたった今起きてきたのか、アキラが立っている。
「わるい」
今は混乱していて会話できそうに無い。
「顔が青いんだけど、何かあったの?」
何かに気づいたのかどうかはわからないが鋭い部分がある。
「何でも、ない」
一刻も早く、学校に向かいたかった。
窓から差し込む朝の日差しを受けながらベッドから起き上がる。
雪坂と共に探したものの見つからなかった。
この調子だといつ見つかるかはわからない。
今日は事件が起こったのだろうか。
時計を見れば急ぐ時間でもなく、テレビを悠々みれそうだ。
制服にさっさと着替えるとテレビを見るために一階へと降りる。
一階に下りれば行くところは決まっている。
階段近くの誰もいないリビングに入りテレビをつける。
朝は同じ内容のニュースばかりがやっていて面白みはないが、今はそれが気になる。
能力者に関係あることがやってないかチャンネルを変えてみるけどやっていない。
家に帰った後には何も起こらなかったらしい。
安堵の時間が訪れる。
「冷や汗かかせてくれるよな」
チャンネルを消そうとスイッチに手を伸ばすと、緊急のニュースが入ってくる。
「そんな、バカな」
額から本当に冷や汗がたれてくる。
昨日と同じ死体が見つかったという速報であり、記者が必死にそれを伝えている。
今度は人数が増え、三人分だそうだ。
身元の確認を急いでいることだが、何も分かりそうにも無い。
震える指で静かにTVを消すと、息が荒くなっていることに気づく。
「おいおい、それはやりすぎだろ」
自分の鼓動がどんどんと早くなっているのが分かり、心臓を胸の上から押さえた。
「誰がこんなことやるんだよ。尋常じゃないぞ」
ガンと机をグーで殴るが、痛いだけであった。
「机が痛むからやめなよ」
後ろにはたった今起きてきたのか、アキラが立っている。
「わるい」
今は混乱していて会話できそうに無い。
「顔が青いんだけど、何かあったの?」
何かに気づいたのかどうかはわからないが鋭い部分がある。
「何でも、ない」
一刻も早く、学校に向かいたかった。