夜獣-Stairway to the clown-
(夕子、こんな時間まで何やってるのかな?)
そんなことを思いながら、じーっと眺めていた。
ストーカー入ってるが、気にしないでおこうと心の中で決心した。
他人からチラホラ見られてるが、気にしないでおこう。
こんなことをしていても埒があかず、渡すものを渡して自己満足したかった。
「夕子」
呼びかけるとすぐに僕だと判ったのかこちらに歩いてくる。
前までくると不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「いつ帰ってきたの?」
雪坂を家に連れて帰った時にすれ違った記憶が脳裏に鮮明に浮かび上がる。
「さ、さっき」
「ふーん、あれ、コウの彼女?」
何を言い出すかと思えば、それはない。
出会ってすぐに付き合ってくれなんていう度胸はない。
夕子のようにすぐに仲良くなって一緒に帰るなんてこともできやしない。
「彼女だったらうれしいところだけど、僕には釣り合わないかな」
「釣り合わないなんて、自分のことちょっと良く見すぎてない?」
「何を勘違いしてるんだよ。相手が綺麗すぎて釣り合わないの」
他にも色々と理由があるのだが、それはいう必要はない。
「そ。で、何?」
「愛想ないな。何かあったのか?」
見た目はいつもと変わりないのだが、声にいつもの張りがない。
「何もないよ。それより、コウは私に用事があるんでしょ?」
「まあね。一緒に帰らない?」
「どういう事?」
「どういうこともそういうことも深い意味はない。まだ学校に用でもあるのか?」
ここで断られれば今日の予定はここで終わり。
プレゼントはいつ渡してもいいが、決心したことは今日やっておきたい。
「ないよ」
「そっか。じゃ、行こう」
「ちょっと待って、何で私を誘うわけ?」
「理由が必要なの?」
「そんなことはないけど、他の子もいるんじゃないのかなってね?」
他の子がいないから誘ってるんだけど、それに気づいてほしい。
そんなことを思いながら、じーっと眺めていた。
ストーカー入ってるが、気にしないでおこうと心の中で決心した。
他人からチラホラ見られてるが、気にしないでおこう。
こんなことをしていても埒があかず、渡すものを渡して自己満足したかった。
「夕子」
呼びかけるとすぐに僕だと判ったのかこちらに歩いてくる。
前までくると不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「いつ帰ってきたの?」
雪坂を家に連れて帰った時にすれ違った記憶が脳裏に鮮明に浮かび上がる。
「さ、さっき」
「ふーん、あれ、コウの彼女?」
何を言い出すかと思えば、それはない。
出会ってすぐに付き合ってくれなんていう度胸はない。
夕子のようにすぐに仲良くなって一緒に帰るなんてこともできやしない。
「彼女だったらうれしいところだけど、僕には釣り合わないかな」
「釣り合わないなんて、自分のことちょっと良く見すぎてない?」
「何を勘違いしてるんだよ。相手が綺麗すぎて釣り合わないの」
他にも色々と理由があるのだが、それはいう必要はない。
「そ。で、何?」
「愛想ないな。何かあったのか?」
見た目はいつもと変わりないのだが、声にいつもの張りがない。
「何もないよ。それより、コウは私に用事があるんでしょ?」
「まあね。一緒に帰らない?」
「どういう事?」
「どういうこともそういうことも深い意味はない。まだ学校に用でもあるのか?」
ここで断られれば今日の予定はここで終わり。
プレゼントはいつ渡してもいいが、決心したことは今日やっておきたい。
「ないよ」
「そっか。じゃ、行こう」
「ちょっと待って、何で私を誘うわけ?」
「理由が必要なの?」
「そんなことはないけど、他の子もいるんじゃないのかなってね?」
他の子がいないから誘ってるんだけど、それに気づいてほしい。