死神彼氏と五日間
第一章 死神登場
――――ガチャ…
ドアを開ける音がした。
普段なら見えないその男の姿…―――
彼は
死神。
ダークスーツに身を包み、彼の所有ではない部屋を土足で上がり込んでいた。
「…ここが、6人目の住まいか」
今は誰もいない住居にただ男の声だけが響いた。
「名前 厚木真奈 女、現在外出中。大学とやらに出向いている模様…」
男は辺りを見渡した。
整理整頓された部屋に何故だか違和感を感じた。
――――…なんなんだ?この、居心地の悪さは?