死神彼氏と五日間
「…俺は[死神]。厚木真奈、お前は今、俺が見えた。よって、今日を含めた五日後にお前は死ぬ」
―――…死ぬ?私が?
「…なんで?私の生死にあなたは関係ないでしょ」
死神と名乗った男は黒いネクタイを整える仕草をした。
「言っただろ、俺は死神だと」
「じょ、冗談きついよ…」
「冗談じゃない」
死神は真奈の両肩を掴み、彼女に視線を合わせた。
「…俺の瞳を見ろ。この紅い瞳を…」
ユキトのとは正反対の…、だけど澄み切っている、まるでそれは…
「血……」
それを連想させるかのよう…――――。