死神彼氏と五日間
――――…確かに生まれ変わるのならそれはそれでいい。
でもこの思いは引き継がれない。
「死んじゃったら、私何もできないじゃない…」
「だから、四日後までに自分のしたいことをやるために教えてやったんだ。突然死んだら後悔が残るだろう?」
「それは、そうだけど…」
真奈が俯く…――。
――――…したいこと、沢山あったんだよ?
彼氏つくって、結婚して、子供ができて…
そんなの、四日でできるわけないじゃない…――――!
「それから、このうさぎだが…」
気付いて視線を向けると、いつの間にか死神が机の方に立っていた。
「……捨てろ」
「なっ!何で?!」
「これには対死神の術がかかっている…」
そう言って死神が手を触れようとすると、鋭い電撃がはしった。
――――…私の時は平気だったのに…!
やっぱりこの人は死神…