死神彼氏と五日間
真奈は聞きたいことがたくさんあった。
「あの、ソウシさん…」
――――…何故、私を抱いてくれたのですか?
恥ずかしさ覚悟で正面を向いてみた。
「…?ソウシさん?」
離れたソウシの顔は汗だくだった。
「はぁっ…、はっ、はぁっ…」
そして何故だか息を切らしている。
――――…死神は抱くと疲れるの?
と
真奈もいつものクエスチョンを浮かべて、今にも倒れ込みそうなソウシを支えた。
「一体、どうしたんですか?ソウシさん」
ソウシは切らした息を整えながら答えた。
「……悪魔の、魔力が…予想いじょ…に、強力だった…んだよ」
真奈は携帯していたタオルをソウシの額に当てた。
「魔力って…、うさぎの置物のことですか?」
ソウシは頷いた。
「お前にはわからなかっただろうけど…、死神を追い払う魔力が…さっき働いてたんだ」
「なんで…」
「それは…、俺を駆除したかったんだろ…?」