死神彼氏と五日間
――――数分が経ち、ソウシは息を整えた。
「ソウシさん、お水です」
「あぁ、悪い」
ソウシはコップいっぱいの水を手渡されると、一気に飲み干してしまった。
真奈はそれを見て、ソウシの目の前に正座して座った。
「なんだ?改まって…」
すると、真奈は喋り始めた。
「私、ユキトさんに一応告白とやらをされてるんです…。どうしたらいいですかね…」
「そんなの、断っちまえば済むことじゃねーか」
「そんな簡単に済まないと思うから訊いているんです!」
ソウシは、確かに…、と呟きながら顎に手を添えた。
「あいつがすぐに諦めるとは思えない。一応注意を教える」
「はい!」
ソウシは真奈の返事を聞くとまた、ふっ、と笑った。
――――…あ。
真奈は今回、ソウシの笑う姿を拝見できたのだ。
――――…でもこれ、笑ったうちに入るのかな…?
―――…むしろ、馬鹿にされてる感じが…。