死神彼氏と五日間
第四章 死神の囁き
昨日の今日、である。
なんだかんだであと三日。
あまり実感がなくて、ついいつもと同じことをしてしまう。
命も少ないから、今日はケーキを思う存分買うぜ!と思っても、今後の収支や出費を考えたり、自分の体重を考えたりしてなかなか手が出せない。
あと三日で、何ができるだろうか?
「うーん…」
つい声に出してしまった。
ソウシはどうした?と言わんばかりの顔で真奈を見た。
「今日、土曜日じゃないですか?最後の休日を何して過ごそうかな〜って考えてたんです」
「なるほど…」
そう言うと、ソウシもうーんと唸りはじめた。
一緒に考えてくれるのかな?と思うとなんだかソウシが彼氏のようで嬉しかった。
「明日…、遊園地に行くか?」
ボソッと呟いた言葉を真奈は聞き逃さなかった。
「遊園地っ?!」
「ああ、…ほら、恋人って遊園地とかにデートに行くんだろ?」
微笑んだ姿があまりにもかっこよすぎて真奈は手を覆った。
――――――…まぶしいっ!まぶしいっス、ソウシさん!