初体験
やべっ
扉が開く音がした。
教師だったらやばいな。下手すりゃこれから停学?
足音が俺の方に近付いてくる。心拍数が尋常じゃないくらいに早い。
「あ、人がいる。」
見つかった――!!!
・・・ってあれ?
なんだ、生徒か。
しかも可愛い女の子!
パーマなのかくせ毛なのか、ゆるいふわふわのウェーブがかかった胸元までの髪を二つに結んでいて幼い顔をしている。
妹のような、そんな子だった。
スリッパの色が緑だから・・・1年か。
「そこいい?」
「へ!?は、はあ・・・どうぞ。」
彼女は猫のようにあくびをすると俺のすぐ隣に寝転んだ。
なんだ、この子・・・?
「あの・・・君だれ?」
「1年2組、村瀬亜央。」
そう言って、彼女は寝返りを打った。
不思議ちゃんというやつだろうか?
ふと、彼女の足元をみる。
・・・やべえ
細く白い太ももが俺を誘っている(ように見える)。