バイバイ、大好きだったよ。
ある場所とはここ。モデル事務所だ。先週、優李が街で買い物をしていたらスカウトされたらしい。それで私は付き添いで来た。
「すご~い。こんなとこ初めてきたっ!!」
「私も~!!」
私たちは興奮しながらも少し緊張していた。周りにはきれいな人ばかりで、オシャレはしてきたつもりだったけど、逆にそれが恥ずかしくなってきた。
「優李ー私、場違いじゃないかなー・・・。」
「大丈夫だよっ!りなはカワイイんだから。」
「でも~・・・」
「あ、ここだ。りな。入ろう?」
優李がここだといった場所は、社長室?みたいなところだった。
コンコン。
「どうぞ。」
中から女の人声がした。