そして明日は
久し振りに友人の美加子にランチに誘われた。

美加子も昨年結婚したばかりだが、実家からすぐの所に家を建ててしょっちゅう帰るから楽だといっていた。


待ち合わせ場所の店にすでに来ていた美加子は相変わらずで、とても奥さんという感じではなかった。

綺麗に伸びた爪はネイルサロンにいってきたばかりというように、丁寧に塗られていてラインストーンを下品にならない程度に少しつけている。

肩まであった髪を少し切ってゆるいパーマもかけたようだ。
奥さん風でないのは、流行りを適度に抑えた彼女の格好で今からデートに行ってもおかしくなさそうだ。

そんな彼女は数えるうちの友人の中でも、特に尊敬し信頼している特別な存在だ。

そんな彼女から悩みを打ち明けられた内容に、わたしの心臓はドクドクと脈打っているのが分かった。

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