そして明日は
ソファに倒れ込んで、ぐるりと見回してみる。
2LDKのマンションは、沙雪と幸平が住むには充分に思えた。
今はむしろ広く、安心出来るスペースはここにない。
いつのまにか、自分の居場所がここではないんじゃないかという不安がこみ上げてきた。
寝よう。なぜか疲れた。
何も考えたくないのに、夢うつつで古い記憶が蘇る
そうだ。
あれはあたしに妊娠がわかった時。
もちろん望んでいないわけじゃなかった。
幸平が忙しいながらも私たちは愛し合った。
子供の名前を考えたりもした。
それなのに・・・・・・・・・・・。