○×△



アタシの目に映るのは、大きな金木犀の木と先輩の姿。



今日もカッコいいなぁ。





中学2年

中瀬るい



アタシの片思いは切なく終わったりはしない。


ってかさせない。




アタシの片思いの相手、古沢涼先輩はアタシの1つ上の先輩。



片思い歴は1年くらい。


好きになったきっかけは、部活。


古沢先輩は野球部で、アタシは陸上部。




隣で練習している野球部の中で一際目立っていた。


部内ではムードメーカーで、多分どの人よりも豪快に走って滑って汚れる人。


でも、笑顔が綺麗な人。




あるとき、陸上部が外で練習していたとき、アタシの頭に野球ボールが直撃したときがあった。



そのボールを打った張本人が、古沢先輩で。


すぐに保健室行かなきゃと言って、アタシの腕を無理やり引っ張って保健室に連れてきてくれたコトがある。




それからは、面識は何度もあったし、そこそこ仲がいい。



だから、今目の前を歩いている先輩に話しかけたりするコトもできるんだけど、




アタシは今気分的に見てるほうがいい。





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