会いたいとおもえば、
夜の灯
変に田舎な町。
溝臭い所があちこちあって古ぼけた人の通らない商店街。
郵便のバイクに乗ったおっさん達やその他もろもろが、排気ガスを残して過ぎ去っていく。
商店街より少し道を外れると
フィリピンパブとかスナックが点々と建っている。
夜になると、色めき立った女が、エロ親父の接客をするために店に向かって歩いていく。
そんな変な所に、私のボロい二階建ては怪しい雰囲気を放って聳え立っていた。
玄関には、赤いあからさまなポスト。
何日か分の郵便物を取るのは何時も私。
ここに来る度、疲労感と絶望感が肩にのし掛かる。
埃っぽい、この場所で、
寝泊まりなんて息が詰まるんだ。