会いたいとおもえば、
変わりない日常
何なんだ一体。
あんな礼の仕方誰から習ったんだ。
半ば苛立ち気味に独り暮らしのマンションに帰宅した僕は、
明け方に現れた少女に苛つきながらも
気になっていた。
どうみても
化粧を落とせば高校生。
なのにキャバ嬢みたいな格好をして、
なにもかも否定するような瞳をしていた。
一瞬、目を奪われた程だ。
まだ若い彼女が、何故こんなに恐ろしい瞳をしているのか
どうしても気になった。
ホントは、
あんなヒールの高い靴や
キャバ嬢みたいな服なんて興味が無いような気さえした。
折角のドレスもお構いなしに歩いていく後ろ姿は、いかにもという感じで。