君と私−….
ミクは車椅子に乗って学校に来た。

「ミクっ!」

「依華(エリカ)?」

ミクはあまり出ない声で囁いた。

「元気…してた?」

「バリバリだよ!?ミクは?」

「再発…するかも」

「え…」

無理に退院なんてしちゃだめだよ!

言おうとしても、ミクの眼差しを見ていたら、

何も言えなくなった。

「ど…うした?やっぱり元気ない」

「大丈夫だよ…」

本当は大丈夫じゃない。

心配で仕方ないんだよ…

大事な友達だから。

私は話しを変えた。

「ミクはさー将来何やりたい?」

目を見たら、泣けて来ちゃうような気がしたから、

私はミクを見ないで聞いた。

「ミク?」

「えり…か…た…すけ…て」

苦しそうな友達の声。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop