小悪魔★boy




初夏、
学校の屋上。

フェンスに寄りかかり
校庭を眺めるのが
日課になってしまった。


蜜色の髪を風に預けながら、
視線で追うのはいつだって
彼女の背中。




如月 水穂
キサラギ ミズホ

の背中。







俺は彼女が好きだ。
たぶん誰よりも。


たとえば明日、
地球が滅亡するとして、
たとえば俺が
ただ1人を、
世界の終わりから救えるとしよう。



俺は迷わず
彼女を護りに走るだろう。
























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