Frist time


退屈な授業がやっと終わり、やっとやってきた昼休み。
今日はやけに授業が長く感じた。
まぁ、いつも退屈なんだけど。


「亮、行こうぜ」


「おう!
なぁ、行くのはいいんだけどさ、どこに行くんだ?」


亮が不満そうな顔をして、先を歩く俺の後ろをついてくる。
行き先も教えてもらえないんじゃ、やっぱり意味分かんねぇよな。

だけど言うわけにはいかない。

「んー、どっかの教室」


「はあ?
ますます分かんねぇよ…」


亮は俺が言った言葉に更に顔をしかめて不満気に言った。

俺だってどこの教室かぐらい分かったら楽だっつーの。


とりあえず1組から見ていくか。


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