Frist time



「さきちゃん、初めまして!亮です。よろしく!
あ、こいつ俺の友達で翔って言うんだ。」


「あたしこそよろしくね!
翔くんも!」


すごく可愛い笑顔で挨拶されたが、初対面のため、ただ無愛想に「どうも」ってしか言えなかった。

まあ、男からすれば普通に可愛い容姿のさきちゃん。
ストレートの肩までの髪を毛先だけくるくると巻いている。
ほんかわした雰囲気がその髪型にすごく合っている。


・・・まあ、俺は別に興味ないけど。


2人は駅のベンチに座り、俺を取り残してかなり盛り上がっていた。そりゃそうだ。最初から俺が来ること自体間違ってる。だからと言って勝手に帰るのも気が引けるし、あの2人の中に入りたくないし。


「まじで、なんだこの放置プレイ。」


駅の柱に体を預け、携帯をいじっていたが、なぜか突き刺さる視線が気になって居心地が悪い。
さすがにイライラしてきて顔を携帯から外して周りを見てみると、


「お。」



見覚えのある顔が目に入った。



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