Frist time



いきなりの告白に目を見開いて驚く梨華ちゃん。そりゃ、そういう反応になるよな。


でも、


「もう、隠しておきたくなかったんだ。本気だから。
俺と付き合ってください。」


梨華ちゃんの方をじっと見つめるけど、ふいと逸らされる視線。まあ無理もないか。梨華ちゃんにとっては全然眼中になかったんだろうし。


「嫌とかなら、はっきり言ってくれて構わないから。」


「い、嫌じゃないよ!」


思いがけない言葉に、今度は俺が目を見開く。


「なんていうか、今日は翔くんにドキドキしちゃって、自分でもよく分かんないんだけど・・・」


そう言ってうつむく梨華ちゃん。これってさ、もしかして。

梨華ちゃんの腕を軽く掴んで俺を見るように促す。


「俺と、付き合って。」


「・・・うん。」


顔を真っ赤にしながら少しだけ首を縦に振ってくれた梨華ちゃんを抱き寄せた。



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