Frist time
第5章
梨華と別れ、気持ちが落ち着いた頃を見計らってみんなの元へと戻る。
お祭り騒ぎはまだ続いていて、俺も何食わね顔でそこへ入っていった。
それは夜遅くまで続いて、家に帰ってきたのはきっと夜中だっただろう。
大会の疲れもあり、俺はすぐに爆睡した。
朝日の眩しさを感じ、はっとして飛び起きると、いつもなら朝練が始まっている時間だった。
今日は大会の次の日のため朝練はない。
「とりあえず、よかったー」
重い体をベッドから引きずり起こし、目を覚ます為に熱いシャワーを浴びる。
シャワーを浴びたお陰で目も覚め、身も心も引き締まった。
俺にはまだ、やらなくちゃいけないことがある。
心に一つの決心をして、制服に着替え、朝ごはんを食べて家を飛び出した。