Frist time
朝ごはんを食べてすぐに動いたからか、横腹が痛い。
大会の次の日の為に朝練をしている部活はほとんどなく、みんな教室にいるようだ。
教室を見渡してみると、俺が探しているやつの姿が見当たらない。
とりあえず、屋上にでも行ってみるか。
自分の机をかばんを置き、今適当に思いついた場所へと足を進める。
屋上へ続く薄暗い階段を登り、ギィと音を立てて扉を開ける。
…ビンゴ。
俺どんだけこいつのこと好きなんだよってな。
目の前にはやっぱりあいつがいた。
まったく、1人でたたずんでるのも絵になるよなー。
俺はうっすらと微笑みながら、あいつの肩をぽんと叩く。
「おはよ、宏」