Frist time
ゆっくりと教室に向かって歩き出す俺。
でも、俺の思考回路は止まったままだった。
なんであの子が俺のことを?
いつから?
つーか本当に?
告白をされたことがないわけではないが、こんな告われかた初めてだ。
いろんな想いが頭の中でぐるぐると渦巻いている。
何が何だか気が変になりそうだ。
でもよく分からないと思っている反面、少し喜んでいる自分がいる。
名前だってついさっき知ったような子なのに。
本当に今日の俺、どうしたんだ?
でもこれだけははっきり言える。
あいつ、玲菜と一緒にいるとほっとする。
これから玲菜のことをもっと知りたい
純粋にそう思えた。