シスコンBOYS



あの事件以来、私は平穏(?)な毎日を送っていた。

おかげで時は過ぎ、もうすぐ夏休みまで。



「結、夏休み何したい?」


「ん~、海行きたいし、買い物も行きたいし、お祭りも行きたいし、かき氷食べたいし…


あっ……




彼氏が欲しい。」





口をぽかんとあけて私をみつめる美里ちゃん。



数秒後すごい笑い声が響いた。


「何それ!!…っ…くっ」




「失礼なッ!!」



だって本当だし。
私にしたら一大イベントで、一生の宝だもん。




「そっかぁ。欲しいの?」


くすくすと笑いながら頭を撫でてくる。


絶対見下してるなぁ…



< 56 / 189 >

この作品をシェア

pagetop