恋愛倶楽部【番外編】
あたしの初恋はね、小学1年生の時だったんだ。
近所に住んでて、よく休みの日に遊ぶ関係だった男の子。
そうそう、あの時はラブレターを一生懸命書いて渡したんだけど。
当時クラスの人気者だった彼は、他に好きな人がいたみたいだったよ。
小さいながらに知った、始まりの恋心………
あぁ、淡いなぁ。
やっぱ初恋って淡く儚いもんだよね、うん。
あ、なに今の顔。
今めーっちゃ変な顔したでしょ。
しんみり語るなって?
無理。
恋愛はね、いつだって淡く儚い初恋の匂いを漂わせているもんなんだよ。
……って、ねぇ聞いてる?
聞いてないね。
はぁー‥そんじゃ話戻すけど。
次に好きになったのは、中学2年生の時。
いや、それまでにも片想いは何度かあったんだけどね。
初めての両想いがその時でさ。
もちろん付き合ったよ?
うん、同級生だった。
しかも同じクラス!
あの恋をきっかけに、嫉妬の恐ろしさを知ったなぁ。
同じクラスだとさ、どうしても見えちゃうじゃん?
相手が女の子と話してる姿とか。
.