私の隣の狼さん。
雛乃side2
雛乃side
入学して二日目の朝。
昨日は家に帰ってすぐ寝ちゃって、西野君にメールするの忘れてた……
怒ってるかな、なんてドキドキしながら教室に入る。
あ、西野君いた。
「おはよう西野君」
「ん」
「あのね、昨日はメールしなくてごめん」
「別に」
なんか口数少ない。やっぱ怒ってんの……?
もう一度謝ろうとしたその時
「おい、亮太ー」
と、西野君は友達に呼ばれて行ってしまった。
てか、友達の髪色もすごい、目立つ金髪……
だけどやっぱ西野君の髪色の方が綺麗だと思った。なんか可愛いし。
うわっ目があった!西野君とその友達こっちガン見してるし!
友達と喋る西野君を少し羨ましそうな目で見てる私が悪かったよね……
本気で怒ってんじゃないの、西野君めっちゃ睨んでるし。
てか金髪の人すっごく怖いし!
冷や汗が流れてすぐに目を逸らすと、目の前に女の子の顔があった。